大雨被害のあったりんご園地での剪定作業等の留意点について
昨年8月に大雨被害のあったりんご樹については、生育不良等が懸念されることから、下記に留意しながら各作業を進めていただきますようお願いいたします。
1 剪定
枝単位で鋸を入れた後は、春先に芽の動きを確認してから挟入れをする。
凍結による枝の減少を見込んだ上で、枝を切りすぎないように留意する。
2 施肥
生育初期は生態が遅れて弱っているように見えるが、後で回復する場合もあるため、
施肥の判断は樹の生育状況を見て判断する。
昨年秋に再発芽や展葉、開花した樹では開花結実量が少ないことが想定されるため、
可能な限り樹が暴れないように管理する。
3 結実
昨年秋に再発芽や展葉、開花が多くみられた樹では、今年の開花量が少ないと想定さ
れるため、通常どおり発芽し、開花したものは人工授粉を行い、結実確保に努める。
4 防除
結実が少ない場合でも通常どおりの防除を行う。
大雨被害を受けた園地では、8月以降の防除が難しかったことから、葉で越冬し、翌
年の伝染源となるような褐斑病などの病気の菌密度が高い状態にあるため、しっかり
と防除する。
登録日: 2016年12月22日 /
更新日: 2023年1月27日