最近、ペットの飼い方に関する苦情が、非常に多く寄せられるようになってきています。
飼い始めたその日から、ペットの命は飼い主にゆだねられます。大切なペットたちが、地域社会に受入れられ、健康で幸せな生涯を送ることができるかは飼い主の努力にかかっています。

◎犬の飼い主が守るべきこと ~犬に多いトラブルを防ぐために~

①吠え声が他人の迷惑にならないように注意しましょう

犬が頻繁に吠えると、周囲の人にとっては迷惑になります。吠える理由を見極めて原因から対処することが大切です。しつけの本を読んだり、訓練士などに相談して対処しましょう。また、高齢による認知障害の夜泣きの場合は、獣医師に相談しましょう。

②ふん尿の後始末は必ず行いましょう

排泄を家で済ませてから、散歩に出掛けるようにしましょう。屋外でふんをした場合は、必ず持ち帰りましょう。犬小屋の周囲など、普段、犬がいる場所の排泄物はすぐに片付けましょう。排泄物の放置は不衛生で、誰にとっても不快です。また、乾燥したふん尿に含まれる病原体が空気中に漂い、感染症の原因にも繋がります。 

③屋外に犬を連れて行くときは、必ずリードをつけましょう。

犬の行動を制御できる人がリードを持ちましょう。普段はおとなしい犬でも、リードを放してしまうと逃げたり、人に咬みつくことがあります。犬による咬傷事故のうち98%が飼い犬によるものです。危害を加えるおそれが高い犬を外に連れ出す場合には特に注意し、時間帯や場所にも配慮しましょう。

◎猫の飼い主が守るべきこと ~猫に多いトラブルを防ぐために~

①室内で飼いましょう

猫は室内で飼い、交通事故、争いによるケガ、感染症などの危険から守りましょう。ふん尿や、ゴミを荒らす、鳴き声がうるさいなどの、猫による周囲の人への被害をなくすことは飼い主の責務です。猫を自由に放して周囲に迷惑をかけることは、猫にとっても不幸なことになります。

②首輪や迷子札、マイクロチップをつけましょう。

飼い猫だと分かるように、しっかりと所有明示(身元表示)をしましょう。たとえ室内飼いであったとしても、開いた窓やドアからの脱走や突然の災害などで驚いて逃げてしまうことも考えられます。

③不妊・去勢手術をして飼いましょう

「手術をするのはかわいそう」などの理由で不妊・去勢手術をしないでいると、飼い主の知らない間に子猫が生まれることがあります。1頭のメス猫から子猫が生まれ、1年後には合計20頭以上に増えることもあります。平成25年度に全国で殺処分された子猫は6万頭以上に登ります。世話をしきれなくなること(多頭飼育崩壊)は社会問題にもなっています。責任をもって世話ができる頭数なのかをよく考えましょう。また、不妊・去勢手術は、病気の予防やストレス軽減のほか、オス同士の争いやマーキング行為の減少にもなります。

◎全ての飼い主が守るべきこと ~動物愛護のために~

動物を殴る・蹴る、戦わせるなどの行為や、心理的抑圧・恐怖を与えるなどの暴力行為のほか、健康管理をしない・給餌をしない、排泄物を放置するなどの行為も虐待行為と見なされ、犯罪として罰せられます。心当たりのある方は、迷わず警察へ通報してください。

◯愛護動物のみだりな殺傷・・・5年以下の懲役または、500万円以下の罰金

◯愛護動物の虐待・遺棄・・・・1年以下の懲役または、100万円以下の罰金

☆ペットに関することでお困りの方は・・・

 ペットの飼い方・しつけ方で悩んでいる飼い主の方や、ペットの鳴き声やふん尿の不始末など飼い主のマナーに対する問題・苦情を抱えている方は、専門機関である「青森県動物愛護センター」へお気軽にご相談ください。

◯青森県動物愛護センター 017-726-6100
(青森市大字宮田字玉水119-1)

◯弘前相談窓口(弘前保健所内)0172-33-6664
(弘前市大字下白銀14-2 青森県弘前健康福祉庁舎2F) 

 

ペットの命に責任を持つのは

飼い主の「あなた」であることを

絶対に忘れないでください。