有限会社すみとも商店、ロワ・ジャパン有限会社が輸入した、ダイソン株式会社のコードレス掃除機に取り付けできる非純正のバッテリーパックについて、充放電をしていない保管状態であっても発火のリスクがあることから、対象製品をお持ちの方には、使用の中止と、廃棄をせずに安全な方法で保管するようお願いをしております。

 これまで(独)製品評価技術基盤機構(以下、NITEという。)において様々な検証を重ねた結果、下記1.に記載の掃除機運転による放電によって、バッテリーパックは安全な状態となり、発火に至らないことが確認されました。

 つきましては、下記1.をご確認いただき、手順に従って放電を実施していただきますようお願いいたします。

1.掃除機運転による放電方法

①まず、シンクや可燃物のない屋外等に、水(常温)を張ったプラスチック製バケツをご用意ください。(水は2リットルペットボトル約2本分程度入れます。)

②充電式掃除機にバッテリーパックを装着してください。この時、固定用のビスは絶対に留めないでください。

③手のひらと指でバッテリーパックの底面と上面をはさみこむように片手をあてがい、バケツの上で掃除機を運転(モード選択できる場合は中程度)します。

④そのまま、電池切れになる(バッテリーパイロットランプが点滅)まで掃除機を動かす(10~20分程度)ことによって、放電状態とします。

   →廃棄については、「2.放電後の対応について」をご確認いただきますよう、お願いします。

※掃除機による放電を行う場合には、小さなお子様が近づかないよう十分ご注意ください。

 

(参考)掃除機運転による放電方法について

 

 

(注 1)上記手順の間、次の異常を1つでも認識した場合には、即座に運転を中止し、バッテリーパックを取り外してバケツに投入してください。

 ・発煙(掃除機の運転ボタンや、固定用ビスの穴からの発煙が想定される)

 ・異臭(焦げ臭いにおい)

 ・異常な温度上昇(通常は40℃程度) ※やけどには十分ご注意ください。

この場合、放電しきっていない可能性があります。

引き続き安全に放電するため、以下の対応(塩水処理)を行ってください。

①水没されたバッテリーパックを取り出さずに、約120グラムの塩※(大さじ8杯程度)を水に投入し、軽くかき混ぜて溶かします。

 ※塩水濃度を3%程度にしてください。

②そのまま保管してください。4日程度でバッテリーパックが放電状態になります。

(上記作業は、屋外など換気のよい場所で行ってください。また、金属のサビ等が溶出した汚水となるため、バッテリーを取り出す際や、廃液や沈殿物を捨てる際には、念のためゴム手袋等を装着し、素手で触れないようご注意ください。)

※水を張ったバケツは念のために用意するものであり、電池切れまで放電した場合は、バッテリーをバケツの中の水につけないようにお願いします。

 

(注 2)バッテリーパックが濡れていて掃除機運転による放電ができなった場合や掃除機をお持ちでない場合も(注 1)と同様の対応をしてください。

2.放電後の対応について

上記方法によって放電が終了しましたら、以下のとおりご対応ください。

(1)有限会社すみとも商店のバッテリーパックについては、当該事業者が既に倒産しているため、ご家庭からのものは、町役場・常盤出張所にある「充電池回収用ペール缶」に入れてください。なお、事業活動に伴うものは、町では収集しません。

(2)ロワ・ジャパン有限会社のバッテリーパックについては、同社が回収対応します。同社回収対応時に、放電確認(ランプ点滅)の動画が必要となりますので、録画をしていただき、同社から送付されるメールの案内に従ってください。

   ●ロワ・ジャパン有限株式会社のURL www.rowa.co.jp/pages/dc62-notify

   ●メール問い合わせ先 info@rowa.co.jp

※放電が完了すれば、製品保管上また廃棄物処理上(収集運搬、破砕、焼却、埋立て等の処分等)において、当該バッテリーパックは発火に至らないことが確認されています。

※当該バッテリーパックを再度充電し、使用を継続することは絶対にしないでください。

 

 皆様のご協力をお願いいたします。