☆小型家電リサイクル法とは 

 皆さんは「小型家電リサイクル法(使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律)」という言葉をご存じでしょうか?これは、廃棄物となった「小型家電」を市町村が回収し、製品内に含まれる“鉄”や“銅”、“金”や“銀”などの貴金属や、“レアメタル”といわれる希少な金属などを埋立処分すること無く、認定事業者の手によって適正にリサイクルするために定められた法律です。 

 この法律が施行される以前は、壊れたり古くなったりして不用となった、携帯電話やデジカメ、CDプレーヤーやゲーム機などの小型家電は、最終処分場において埋立処分されていました。その量は日本全体で年間60~65万トンと推定されています。仮にその中に含まれる有用な金属などを全て回収・リサイクルした場合、金額にして約844億円分もの価値があると推測されています。

☆都市鉱山とは

 使用済となった「小型家電」は都市にある鉱山という意味で「都市鉱山」と言われています。この都市鉱山は、現在使用中の製品も含めると、日本国内では、金が6800トン(世界の埋蔵量の約16%)、銀が6万トン(世界の埋蔵量の約22%)、リチウムが15万トン、プラチナが2500トン眠っているとの試算もあります。
 しかし、こうした「都市鉱山」はこれまで有効活用されることなく、大半が廃棄物として埋立処分されてきました。また、一部の「小型家電」は違法な回収業者により集められ、不法投棄されたり国外で不適正に処理されているものもあります。
 そこで、「都市鉱山」に埋もれた有益で貴重な資源を適正にリサイクルし、有効活用すると同時に、“鉛”などの有害物質なども適正に回収するため、消費者や製造メーカー、小売業者、自治体などの責務を明確に示したものが、前述の「小型家電リサイクル法」なのです。

ちなみに、東京2021オリンピックで使用されるメダルもこの「都市鉱山」から採種された金属を原料に作られています。

  この法律の施行以前にも「家電リサイクル法」に基づき、“テレビ”、“エアコン”、“冷蔵庫・冷凍庫”、“洗濯機・乾燥機”の家電4品目については、消費者と製造メーカーの費用負担によりリサイクルされていました。
 「小型家電リサイクル法」は、家電4品目以外の小型家電製品28品目の回収・リサイクルを行うもので、その種類については次のとおりとなります。

☆小型家電の回収について

 藤崎町では、次の4つの方法により回収しています。

1)ボックス回収:回収ボックスを公共施設などに設置し、ボックスに直接投入した物を定期的に回収します。主に小さなサイズの小型家電が対象です。
【回収ボックス設置箇所】
 ①町役場庁舎内(正面玄関風除室)
 ②常盤出張所前(常盤生涯学習文化会館内)
 ③北常盤駅舎内

2)イベント回収:ふじさき秋まつりにおいて、特設会場を設けて回収しています。

3)宅配回収:国の認定事業者である「リネットジャパン株式会社」へ回収を申し込むと、提携宅配業者が自宅まで回収に伺います。回収費用は、パソコンを含む場合は無料で、含まない場合は1箱1,500円(税抜)です。詳しくは、「リネットジャパン株式会社」のホームページでご確認下さい。

4)ピックアップ回収:ごみ収集車によりごみ処理施設へ持ち込まれた「粗大(大型)ごみ」や「不燃ごみ」の中から、手作業により回収する方法です。

☆無許可の回収業者には絶対に渡さない!

  小型家電に限らず、不用になった家電製品を処分するときは、無許可の不用品回収業者には絶対に渡さないで下さい。
 トラックなどによる戸別回収や空き地などで行う拠点回収など、チラシを配布して不用品を回収する業者(個人)のほとんどは、一般廃棄物収集運搬業の許可を受けておらず、廃棄物処理法に抵触するものです。(一般廃棄物の収集運搬は市町村が許可するもので、それ以外の許可を語るものは全て違法です。)
 家電製品にはフロンガスや鉛、水銀などの有害物質を含むものがあり、無許可の業者に引き渡されたものは、不法投棄されたり海外へ輸出し不適正処理を行うなど、環境汚染につながる恐れがあります。

☆民間回収施設「リサイクルモア」の利用について

 株式会社青南商事が運営する「リサイクルモア」は、家庭向けの無人資源ごみ回収施設で、小型家電も回収しています。持ち込んだ資源ごみの重さによりポイントが貰え、商品券などと交換できます。

◎最寄りの設置場所 【地図はこちらから】
 ・リサイクルモア弘前城西店・・・弘前市駒越27
 ・リサイクルモアホーマック弘前城東店・・・弘前市大字早稲田4丁目2番地1
 ・リサイクルモアホーマック平賀店・・・平川市小和森上松岡182番地1

 ※詳しくは、リサイクルモアホームページをご覧ください。