開催期間 平成24年5月18日(金)~5月27日(日)

弘前市在住の寺田北城さんと宮本和子さんの

「おもしろ川柳刻字」と「ステンドグラスキルト」という

異色のコラボ展が始まりました。

と言っても、お二人は弘前公園の朝の散歩のお仲間ということもあり

展示室のなかは、お二人を囲んで和やかで

常に、笑い声のたえない展示室となっています。

 

とある朝、当館の正面入り口から岩木山をあおぎつつ、

田植えの始まった田んぼをみて

「失敗したかな・・・」と、当館スタッフとしてひとり反省しておりました。

この期間、周りの水田では田植え作業の真っ最中で。

「農家のお母さんたち、農閑期にパッチワークやキルトを趣味でやってる人多いんだよな・・・」

「おもしろ川柳刻字だって、そういうお母さん達がお腹抱えて喜びそうだし・・」

「より多くの人に観てもらいたいけど・・・今はきっと忙しいだろうな。」

「開催時期・・・間違ったかな・・・」とかつぶやく私を横目に、

しかし、おいでくださったお客様は思う存分展示を楽しんでくれていってます。

 

ステンドグラスキルトとは、

ムラ染めの様々な色の生地を、黒の布でパイピングし、

ひと針 ひと針手縫いで、その緻密さと細やかな配色により

まるで光をうけたステンドグラスを見ているようなキルト作品です。

一つの作品に、最低でも一ヶ月を要するようです。

 

おもしろ川柳刻字は

その名の通り、様々な形や材質の木に川柳を彫ったもので

あなどることなかれ、北城さんの川柳がまたおもしろいの可笑しいのって・・・

日常生活の、どこの家庭、誰の心にも潜んでいるものを詠んでいるので、

はじめは笑いをこらえているお客様も、

つい身につまされる句があると思わず笑いはじめ、

しまいには誰かをつかまえて一緒に大笑いしています。

 

今回、お客様を見ていると

ステンドグラスキルトを目当てにきたお客様が

初めて見るおもしろ川柳刻字にはまり、涙をながしながら笑い転げていったり、

逆に、川柳刻字を観にきた男性が、意外にも

ステンドグラスキルトの魅力に感動しっぱなしだったり。

なかなか面白いものです。

 

おもしろ川柳刻字47点と色紙8点

ステンドグラスキルト27点展示しています。

(下の作品は、お二人の最新作)

もっともっとご紹介したいのですが

ぜひ会場で、観て触れて笑ってください。

 

最後に、下の写真の「探険に行って・・・」の句は

お酒をよく飲まれる殿方は皆さん、身につまされるようで、

足がとまりついつい顔がほころぶ人気の一句です。

あなたも「捕虜」ですか・・・。

この企画展は、5月27日(日)(最終日は午後3時)までです。

また、最終日の午前10時30分からは入り口ホールで

寺田北城さんによる「おもしろ川柳と楽しい指笛ライブ」があります。

申込み不要(無料)ですので、たくさんの方のおいでをお待ちしております。