開催期間 平成24年9月7日(金)~9月16日(日)

平成20年に開催された「藤崎いきいき生活大学」水墨画講座の

受講生で結成された「あすか水墨画会」による会員展は、

今年で5回目になります。

昨年の会員展をご覧になったお客さまが、

「この会は、上級・中級・初級に分かれているのが作品を観るとわかる。」

とおっしゃられましたが、

会員25名のうち、約半数が二十年以上描いている人たちで、

その残り半数が、平成20年の受講をきっかけに始めた方々です。

講師は、八戸市在住の横向好美先生です。

毎月2回の教室の日は、藤崎の常盤生涯学習文化会館に通い、

会員の指導にあたります。

習っている会員の方から聞いた言葉が印象的です。

横向先生の教えは

「描(か)かずしてみせる」

それが、水墨画の真髄なのだ、ということでした。

墨の濃淡、筆の緩急、静と動で描く。

多くを描かなくとも、観る人に想像を与えるような作品がいいのだと。

奥が深くてわかるような、わからないような・・・。

この会の素晴らしいところは、なんと言っても、

先生を囲み会員同士が実に楽しんで描いているところにあります。

和気藹々と、それでいて先生の教えからいろんなことを学びとり

「楽しい」という会員の皆さんの笑顔が、

作品を観たお客さまにも伝わるのではないかと思っています。

今回は会員25名により、70点の出展です。

何点かですが紹介します。

 

大澤誠子さん「月明かり」

鈴木慶子さん「涼」

 

 

毎年のように、作品展を観たお客さまから、

「自分もやってみたい」と問い合わせがあります。

今年は、早速、男性の方から問い合わせがありましたが、

来年、その男性の作品が並ぶとまた楽しみが増えます。

 

第1回展をご覧になってはじめた眞嶋つき子さんの今年の作品「涼風」です。

毎年、今年はどんな作品かと楽しみにしていますが、

奥行きと、奥ゆかしさが感じられるとても良い作品です。

 

昨年の会員展を観て始められた吉川早苗さんの「私の初心作」もなかなかです。

 

また、題材を山水や花鳥風月にこだわらず、自由に好きなモチーフで描くというのも、

この会の特徴ではないでしょうか。

 

「いい表情している」とお客さまが気に入られた

石動寿賀子さんの「歌は楽し」もそんな1枚です。 

 

こんな楽しい作品もあります。

多田啓三さん「ダルマ君」

 

最後に講師作品「お盆」です。

 

見応えのある会員展です。

会場でご堪能ください。お気軽においでください。