開催期間 平成24年8月10日(金)~8月19日(日)

馬の魅力は、想像を超え奥深いものです。

今回おいでくださるお客さまの中には、

絵画ファンのみならず、大の馬好きも多く

馬の動き、生態を実にいきいきと語ってくださいます。

出展者の一戸義規さん(59歳)は、旧常盤村福舘の出身で現在は平内町小湊在住。

小さい時から、馬のいる生活、馬と一緒の暮らし。

何より母方の叔父にあたる 諏訪昭治さん(故)の影響で

大好きな馬をいつしか描くようになり、

とにかく「馬ばかり描いていた。馬しか描いていなかった。」(小学校時代をよく知る人)だそうで

今でも一戸さんは「私は、とにかく馬が好きで、だから大学時代も馬術部に入った。

卒業して馬に乗らなくなったから、絵を描き始めた。」とおっしゃいます。

一戸さんの描く馬は、馬をよく知っているからこそ描ける馬で

馬への強く深い愛情に裏打ちされた馬の絵だからこそ

観る人の心を揺さぶるのだとつくづく感じます。

「まるで、(馬が)飛び出して きそうだ」という声も聞かれます。

「勢いを感じる。」「風を感じる。」という声も。

 

一戸さんの絵は、「親仔の愛」や「激しく走る馬」の作品が主ですが

今回は子どもの頃を思い出し

「馬とともに生活する農家の暮らし」を描いた作品も何枚かあります。

この頃の生活を過ごした人には、たまらなく懐かしい光景のようです。

町内の60代女性のお客さまは、

「自分も小さい頃、馬と一緒に生活していた。ずいぶん懐かしくて観た。」

と、おっしゃるそばから涙があふれて

「しばらく思い出したことなかったけど、亡くなった父や兄と馬を連れて歩いたことを思い出して・・・」

あとは言葉になりませんでした。

お友達から、馬の絵やってるからと教えてもらって足を運んでくださったそうです。

「来てよかった。感激しました。本当にありがとうございました。」と帰られました。

 

馬が好き。馬しか描かない。馬が大好き。

この愛情が、観る人の心にいろんな感慨を呼ぶのでしょう。

 

こんな作品もあります。

作ってると時を忘れて没頭してしまうそうです。

 

二時間かけてご覧になったお客さまは

それから3日間続けておいでくださいました。

「自分の好きな作品に出逢った。なかなかこういう縁はない。」とおっしゃって喜んでくださいました。

 

展示は、8月19日(日)までです。

ぜひ、ひとりでも多くのかたに いろんな馬を感じてもらいたいと思います。

会場でお待ちしております。