開催期間 11月17日(土)~11月25日(日)

棟方志功の作品(板画、倭画、書)15点のほかに、棟方末華、佐藤米次郎、福井平内、加藤武夫、花田陽悟ら5名の作品が30点、当町出身の髙木志朗、円平仁の作品16点、計61点と、町の小さい資料館ながら見応えのある展示となっています。

 

今回の展示は、棟方志功の作品は財団法人棟方志功記念館の全面的な御協力のもと作品をお借りし、当館所蔵作品以外の作品については、青森県立郷土館の御理解、御協力により作品を借用して参りました。

 

開催前日、展示作業の終わった作品を前にとても静かです。

  

棟方志功の作品が中心になりますが初日の開会式、そして18日(日)に行われたギャラリートークの様子を紹介いたします。

 

11月17日(土)開会式

たくさんの方にご来場いただきました。

主催者であります平田町長のあいさつではじまり

 今回全面的な御協力を頂戴した棟方志功記念館の松森理事長より御祝辞をいただきました。

テープカットのあと、いよいよ展示室に入って作品をご覧になっていただきました。

 

11月18日(日)13:30から 棟方志功記念館 館長補佐 武田公平さんによるギャラリートークを開催しました。

今冬初めてとも言える、雪の到来の中約30名のお客さまがお集まりくださり、棟方作品の解説に耳を傾けていました。

作品の解説を通して、志功の人柄や作品に対する想い、さまざまな人との関わりから生まれたエピソードは、楽しく深くそして有意義なものでした。

 

棟方志功の作品を中心にご紹介しましたが、今回の展示は棟方末華ら5名の版画家の作品と当町出身の版画家2名の作品を一堂に展示し、観ていただきたいというところに想いがあるので、ぜひ、小さい会場ながら足を運んでいただければと思います。

 

棟方志功以外の作家の作品は県立郷土館から借りて来たのですが、借用の際に作品を一点一点箱から出してチェックしていた時のこと。

郷土館の担当の職員の方が、今年4月にお亡くなりになった加藤武夫さんの作品を前に

「加藤先生がお元気でいらっしゃったら、今回の展示をどんなに喜んだことでしょう…。加藤先生は棟方志功さんをものすごく尊敬してらしたので、志功さんの作品と自分の作品が同じ会場に展示されるのを知ったら、本当に喜んだと思いますよ。」としみじみお話ししてくださいました。

あらためて胸が熱くなった一言でした。

今回の展示は、ぜひ良い展示にしてご来場くださるお客さまに喜んでいただきたいと想いをあらたに作品と向き合いました。

期間中前半、おいでくださったお客さまからは「棟方志功の作品も素晴らしいが、それ以上にいろんな作家の作品を観ることができて満足した」と声をかけていただきました。

お客さまが喜んでくださること、それが一番の励みになります。

今回御協力くださった関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

会期は11月25日(日)までです。

あいにくの天気が続いていますが、ぜひ水準高い青森県の版画文化にふれる機会となりますよう、皆さまのおいでをお待ちしております。